コンサート記録

疾風怒濤の3日間、第3日目

いよいよ最終日、やっとこさ誰が読んでくれるかわからない文章書きも終わりだ。

最終日は昼過ぎスタート。というか昼まで半分死んでた。
アリナミンEX+と青汁豆乳とレッドブルを注入して、保谷へレッツゴー!

炎天下、駅から徒歩20分、「こもれびホール」へ。こもれび…

「栗コーダーカルテットの夏休み」
一躍有名になったのは、「帝国のマーチ(やる気のないダースベーダーのテーマ)」 ですね。ピタゴラスイッチなんかの音楽も手がけています。

で、生「やる気のないダースベーダーのテーマ」!
やる気起きた(笑)
個人的に面白かったのは、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク〜第1楽章より」。子供が多いので短縮バージョンでしたが、まあ、典雅です、よ。。

最後の〆は、神宮外苑花火大会!燃え尽きた…

そんなこんなで、疾風怒濤の3日間を過ごしたのです。
もはや体力・気力の問題じゃない、「いかにバカをするか」の意地なのです。

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疾風怒濤の3日間、第2日目(その3)

有楽町線祭り、さあ永田町から池袋の東京芸術劇場へ。
読響サマーフェスティバル 三大協奏曲 です。

サマーフェスティバルというだけあって、三大協奏曲というだけあって、聴き応えた〜っぷりであろう。もはやフラフラだった私は、300円くらいのチョコラBBと眠眠打破とレッドブルを注入していきました。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(小林美樹Vn)
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(ドミトリー・フェイギンVc)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(田村響p)
指揮:広上淳一/読売日本交響楽団

これは上手い選曲。ドヴォルザークは問題なかろう。だがヴァイオリン協奏曲だとチャイコフスキーも有名だけど、そうするとピアノ協奏曲に何を持ってくるかが問題になる。シューマン?グリーグ?似てるなあ。イマイチ盛り上がりがねえ。だからといって「皇帝」は別格過ぎる。メンデルスゾーンをVnに持ってくれば、Pはチャイコで問題なかろう。

さて。ソリストも指揮者も知らないw 偏見無しで聞きましょう。

メンコン。メンデルスゾーンは好きでないので(陰湿じゃないから・笑)、あまり詳しくは述べられません。

小林さんの音はどこか乾き気味?メンコンの出だしにしてはあんまり感傷的じゃないなあ…ちょっとオケもずれてる。と思っていたら、カデンツァ以降。正直、低音は深みが足りないし高音は乾いてる。中音域の美しさと言ったら!ノッてきたのかな?
そんな訳で、第2楽章は甘美でした。第3楽章はもっと軽やかでも良いかな。
(なんでこんなに簡単かって言うとうとうとしてたからです汗)

ドボコン。

フェイギン、実にスタイリッシュな演奏。サラッと弾く訳じゃないけど、素朴で牧歌的(フルニエとか)とも豪快で感情的(ロストロポーヴィチとか)とも全く違う、新しいドボコン。現代に通じる感じ。だからといってテクニック倒しにならない。
ただ第1楽章、「ここで音外すか?!」みたいなとこが。ドボコンはよく聞いているので耳に間違いは無いはずなのだが…。調弦狂ったのかと思いましたよ。

第2楽章は新鮮でした。深みより、軽やかさでかつ歌う。この曲の新しい魅力発見。協奏曲聴く時、実はバリバリテクニックを聴きたかったりするので、2楽章飛ばしちゃったりするのですが、ドボコン、凄いです。美しい歌。

第3楽章、やはり音のはずれがあり…。でもそんなことは差し引いて良いでしょう。無駄な強弱の揺らしが無い。ちゃんと、彼の演奏に必要なだけの揺らし方。中々期待のイケメン君です。

チャイコン。

これはいいですよ!非の打ち所無し!ロマンチック・チャイコフスキー!ロマンチック・ロシア!!
田村さん、初めて聴いたけど感動しました。疲れもぶっ飛びますよ。
オケも良かった。田村さんのピアノにピッタリ。息があっていた。お互いが潰すこと無く、迫力がある。広上淳一指揮/読響/田村響ピアノで「皇帝」やったら凄いだろうなあ。「皇帝」はそんじょそこらのピアニストじゃ私は認めませんよ。

なんとなく。
読響って、チェロのピチカートがやたら上手い気がするのですが、気のせい?

おまけ。私的名盤。
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64/プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第二番 [xrcd] ヤッシャ・ハイフェッツ
 スタイリッシュかつxrcdの高音質。

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 [Limited Edition, SACD] ムスティスラフ・ロストロポービチ 
超こってり脂ギッシュ。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 [XRCD] ルービンシュタイン
王道、そしてやはりxrcd高音質。

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去年のクリスマス

ずいぶん経ってしまいましたが、去年のクリスマスの話題を。
とっても、とっても充実した12月を過ごしました。

まずはクリスマスの定番バレエ、「くるみ割り人形」。NDLバレエ団。
バレエは見始めたばかりなのですが、驚異的な身体能力には驚かされます。
「なんでそこで動き止まれるの!?」「どんだけ飛べるの!?」的な。
音楽はやっぱりチャイコフスキー、いいですねえ。
小序曲からワクワク感が。
演出はオーソドックスなものでした。
お子様(明らかにバレエ習ってる)が多いので、奇をてらったものはあまりよくないですね。
難点は日本人の手足の短さ…。しょうがないんだけどさっ。
イヴの「メサイア」同様、クリスマスイベントとして定着しそう。
今年はマリインスキーバレエ、キエフバレエが来日するのでどれを観に行くか検討中。
キエフは他にも「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「ジゼル」を引っさげての来日。
どれも見たいがなー!!しかしバレエは金がかかる

次はB’Zの東京ドーム公演「C'mon」12/22。
夏頃夢中になって聴いてて、丁度チケットが発売になって、「もうこりゃ行くしか無いっしょ!」とチケット購入。
東京ドームはでかかった!←何を今更
駅の人出も凄かった!
みんなの熱気も凄かった!!
始まった時は「稲葉さんちっちゃい(;ω;)」とか思ってましたが、途中からはもう引き込まれて圧倒されました。
無論開始から全員総立ち。
稲葉さんのかけ声でやった、ドーム全員によるウェーブ!!
松本さんのギターもカッコ良かったけど、ドラムの人が凄かった。
手拍子についていけない相方なんぞ目もくれず、ノリノリ。
アンコールは勿論「いつかのメリークリスマス」。
そうよね、やっぱりこう来なくっちゃ。
それと、「ウルトラソウル」「Calling」。
余は満足じゃ。

二日おいて頭をチェンジ。
24日イヴは、サントリーホールで恒例のバッハ・コレギウム・ジャパンによる「聖夜のメサイア」。
ビンボーだったため一番安い、合唱やオケの後ろの席
でも、指揮ぶりがよく見えるし案外音響いいし、
演奏は言うまでもなく。
BCJは、世界に誇れるオケ&合唱団です


イヴのディナーは、ニンジンパン、手羽元のトマト煮込み、セロリのサラダ。勿論手作り。
そして…2年もののクリスマスプディング。これでようやっと全部消費しました。

いやー、これだけ充実した12月は無いですね〜。
今年はどんなクリスマスになることやら

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名手達による究極の室内楽(2011.7.6、浜離宮朝日ホール)

知り合いのミッテンヴァルトレーベルの社長さんからチケットを頂いたので、行って来ました。
東日本大震災チャリティーコンサートです。
本来ならスイスの楽団が来日する予定だったのが、政府から震災や放射能の影響でストップがかけられたそうです。
そこで、ミッテンヴァルトさんと縁のある雄志達が、自分に出来ることは無いか、と集まったそうです。

曲目はモーツァルトのピアノ四重奏曲第1番、メンデルスゾーン弦楽八重奏曲。そしてアンコール代わりなのか、始めに数曲演奏されました。曲名は忘れましたが、美しい曲ばかり。

メンバーは、
小森谷泉(ピアノ)、木野雅之(ヴァイオリン)、鷲見恵理子(同)、鳩山曜子(同)、武田章寛(同)、大野かおる(ヴィオラ)、松実健太(同)、高橋梓(同)、山下泰資(チェロ)、香月圭祐(同)
です。(敬称略)

まずはモーツァルト。
これは美しい!何がってピアノ!!小森谷さん、出しゃばらず、かつ他の楽器をしっかりサポートしてる。ペダルさばきも自然で素晴らしい。
曲もいい曲ですね。
第一楽章は緊張感のある第一主題から始まり、穏やかな第二楽章、そして三楽章の明るいロンドで終わる。
モーツァルトって天才なんだなあ、と思わせられました。

メンデルスゾーン。う〜ん、これは8人もいらんのではないか、カルテットでいいのでは?という感じです。
メンデルスゾーン苦手だし。まあ寝ないで聞けましたが。
この曲では大野さんのヴィオラが中々良かったです。
ヴィオラってヴァイオリンとチェロに挟まれて目立ちませんが、この曲ではちょっと目立つ所がありました。
ヴィオラっていいなあ。


やはりアンコールは無し。
ちょっと寂しい。

でも収穫もありました!
小森谷さんのピアノです。
スタインウェイってちょっともこっとした音だよな〜と思ってたら、なんと言う透明感と柔らかさ!!
スタインウェイと同化したような音の響き。
CDは出してないようですが、ぜひ出して欲しい!

そんなこんなでコンサートは終わり。
ああ、満足。やっぱり生は違いますね。


ちなみに、主催者のミッテンヴァルトもよろしく!残念ながら店舗は閉まってしまいましたが、レーベルでの活動は知られざる曲を出していて、意欲的です。ぜひホームページを見てみてください。

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ハーディング/マーラーチェンバーオケ感想(2011.6.8,オーチャードホール)

1週間も経ってしまいましたが、ハーディングの感想です。
誕生日の夜、好きな指揮者/オケで、好きなブラームス交響曲3番1番を聞けるのは、幸せなことです。

オーチャードホールの3会列目でしたが、非常に見やすかったです。
サントリーホールなどに比べるとちょっと無機質ではありますが。
お客さんも満員ではないものの、大入り。

オケも揃い、颯爽とハーディング登場。
小さい!細い!本当にイギリス人か?

譜面は無し、暗譜です。

まずは第3番。
これはなんと言っても哀愁漂う第3楽章でしょう!
第3番はCDも出ております。

ブラームス:交響曲第3番&第4番Musicブラームス:交響曲第3番&第4番


アーティスト:ダニエル・ハーディング(cond),ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

販売元:EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

発売日:2009/04/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

このころと聞き比べてみると違いは歴然。
CDではピリオド奏法にこだわっていましたが、今は流れる様な演奏。
こちらの方が断然イイ!
涙が出そうになりました。
ただちょっとホルンの音が割れてたり、フルートがうるさいという難点はありますが。
でもやっぱり曲が良くて生演奏で聞けるのはいいよね。

休憩時間。
疲れてるだろうに、自ら募金箱を手にして、ニコニコと大震災と小児がんの募金をしてました。
ええ人や〜。
演奏時間は眼鏡を外して童顔ぽかったですが、間近で見ると黒ぶち眼鏡かけて結構おっさん(笑)

お次ぎはブラ1。
これは最近まで苦手な曲でした。
ガーディナーのCDを買って、目覚めた曲です。
ハーディングはどうかな〜?と不安でしたが、大仰になりすぎず私には丁度良い感じ。
第4楽章最高!
あ〜ブラームス好きだ〜。

アンコールはブラ2の3楽章。
これも好きー!!やったー!!

終演後のサイン会でも終始にこやか。

大満足の1夜でした。
チケットをプレゼントしてくれた相方に感謝!

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受難の春

今年はバッハ・コレギウム・ジャパンによる聖金曜日の受難曲コンサートがありませんでした
毎年楽しみにしてたのになあ。

その代わりと言っては何ですが、「ヨハネス・カントーレス」という、バッハ・コレギウム・ジャパンのカウンターテナー、青木洋也さん率いる団体のヨハネ受難曲を、土曜日に聞きに行きました。
大久保の淀橋教会での演奏会でした。とてもきれいな造り。
Photo

半分アマオケかと思ってたら、ところがどっこい、上手いじゃありませんか〜。
ソプラノの藤崎さん、バスの浦野さんが素晴らしい(このお二人もバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーです)。
実は浦野さんってあんまり好きじゃなかったんです。でもこのソロは良かった!
青木さんは弾き振りならぬ歌い振りです。自分のソロの番になるとくるっと回転して歌い出す。指揮ぶりが派手なだけになんかおもろい(笑)。最初のアリアは本調子でなかったけれど、次は美しかったです。
もちろん、合唱も良かった。
あっという間に終わってしまった感じがするほど。
その日の夜中まで、頭の中がヨハネでいっぱい。

しかし!次の日は頭を切り替えねばなりません。
なぜなら日曜はすみだトリフォニーホールで東京J.S.バッハ合唱団によるマタイ受難曲があるから!
当日券B席2500円、でも中々いい席が取れました。

まず始まった瞬間に…「重っ」と思いました。
古楽器オケはさくさくしてて、結構早いのに慣れてしまっているので。
全体の感想は…「下手」。まあ2500円でマタイが聴けるならって位です。
ソリストたちは思い入れたっぷりすぎるし、合唱も無駄に人数多くて統率がとれてない。
器楽のソロもボロボロ…。
何より指揮がよろしくない。狙ってやってるんだろうけど、無駄な緩急が多すぎ。
私はなるべく甘い評価をしますが、今回ばかりはちょっとねえ。
終わってからも頭の中をこだまするのは前日のヨハネでした。

いや〜でも連日で受難曲聴けるとは。それだけでも幸せか。
スカイツリーも近くで見れました。
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因に、日曜は朝イチで投票所に行き、相方に洗濯をさせ、早めに家出てお花見をしました。
これは神田川。
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満開、ちょっと散りかけなのが美しい。

そして椿山荘へ。
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色んな花が咲いています。

花見と言えばスイーツ!
椿山荘のカフェでケーキセットを。
私が食べたのはイチゴと桜のシャルロット。
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相方は桜のムース。
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どちらも美味しかったです

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BCJのクリスマス・コンサート(2009.12.23 サントリーホール)

日付は前後しますが、今年も行って参りました、バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマスコンサート、「メサイア」。BCJと言えば、日本を代表する古楽器オケ&合唱。
世界的にはN響より高い評価を受けているんじゃないでしょうか。
まあ演奏するジャンルが違うので、何とも言えませんが。
とにかく、素晴らしいオケです。

そのBCJが毎年クリスマス前後に行っているのが「メサイア」。
ハレルヤコーラスで有名な曲です。
でもって毎年聞きに行っているのがワタクシです。
受難節コンサートとメサイアは必ず聞きに行きます。
受難曲は絶対!聞きたいけれど、メサイアはまあ慣習のようなものなんですが。

いつもは楽器がよく見える斜め上とかの席を取ってたんですが、今年は前後左右調度真ん中へんでした。
いや〜真ん中はさすがに音の通りが良かったですわ。
サントリーホールはいいホールなのですが、それでもやっぱり全然違う。
ダイレクトな音の響きと、ホールによる音響が合わさって。

さて、演奏はと言いますと。
ゆっくり目のテンポで開始。
…かと思いきや、何か違う。
何だろう??

あっ音の伸びが違う!

歯切れのいいオケなんですが、今回は何と言うか、ねち〜っとした演奏だったんです。
テンポじゃなくて、1音1音が0.25秒長いと言うか。
特にヴァイオリン群に顕著でした。
メサイアは歯切れ良くやって欲しいなあ。

合唱はやっぱり素晴らしい。
上手すぎます。
ソリストも安定していて安心して聞けました。


そして、なんといってもアンコールが素晴らしかった!
毎年アンコールはクリスマスに因んだ曲を歌うんですが、今年のは
「The First Noel 2009」。

ネットで調べると、
『The First Noel/ 牧人 羊を(まきびとひつじを)』は16世紀頃から存在するイギリスのクリスマスキャロル。

だそうです。
それを、鈴木優人さん(指揮者の鈴木雅明さんの息子さんで、チェンバロ奏者です)が編曲したもの。
合唱だけで歌います。

う、美し過ぎる…

これだけでも聞きに行く価値ありです。
未だに、頭の中でノエルが鳴り響いています。


次は4月の受難節コンサートです。
今年はマタイ。
今から楽しみです。

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新潟のネットカフェで

ただいま新潟のネットカフェにいます。

わざわざ新潟まで何しに来たのかというと、大好きなピアニスト、アレクサンダー・コブリンのコンサートを聴きにやってきたのであります。

毎年秋に来日して東京や兵庫などでコンサートをしているのですが、今回は新潟でのみ。来春にツアーを行うようです。

今回の新潟公演は、新潟市民芸術文化会館・りゅーとぴあのハイドン・ツィクルスに招かれたそう。

当然、ハイドン主体のコンサートになります。

ハイドンはコブリンの52番の演奏を聞いて好きになった作曲家。

プログラムはその52番に加えて34番、37番、アンダンテと変奏、とこれまた私の好きな曲が並びます。

しかも前日(今日)にはコブリン自身が曲について解説するスタディ・コンサートがあるというではないですか!

遠かろうがなんだろうが行くっきゃない!

という訳でやって来ました。

が。新潟だし、直前でも宿を取れるだろうと侮っていたら、「新潟トキめき国体」の開会日で宿はどこも一杯、そのおかげでこうやってネットカフェ難民が記事を書けているのであります(;´д`)トホホ…

今日は午前中に家を出て、上越新幹線の中で曲の予習。

最近小沢健二(「LIFE」は名盤です)ばっかり聞いてたのでスイッチスイッチ。

時間に余裕があったので新潟駅のビックカメラで「ICレコーダー買ってこっそり録音しちゃおうかな…」なんて思ってた罰が当たり、10分遅刻

さて、スタディ・コンサート。

まず驚いたのが、コブリンの老けっぷり(* ̄0 ̄)ノ ソレカイっ

とても2歳年上(29歳)とは思えぬオジン…いえ貫禄が。

そして意外に聴衆がいたこと。安心安心。

内容は通訳を通すわかりにくさと専門的なこともあり、ちょっと追いつけなかったかな…

コブリンもこういうレクチャーははじめてらしく、どこでどんな風に演奏を交ぜたらいいかとか、手慣れてない風でした。

2楽章のソナタが多いとか、 短調の曲が重要な意味を持つ、とかそんなことを話してたような。

でもコブリンのハイドンに対する姿勢や考え方、愛着などがうかがい知れました。

コブリンのロシア語も聞けたし(今までは早口の英語しか聞いたことが無かった)。

質問の時間が音楽初心者の私にはより参考になりました。

「弾いている時は何を考えているんですか?」というお子様の可愛い質問から(「今夜の夕飯何かな~」などとは言わず、「俳優が役を演じるときのように曲に入り込む」と言っていました・笑)、「何版を使っているんですか?」という専門的な質問まで色々。

中でも面白かったのが、「リストは取り上げないんですか?」という質問。

答えは「好きじゃないから」。ココだけの話デスヨ、と言ってたけど書いちゃえヽ(´▽`)/

やっぱり好き嫌いはあるのね~

そうそう、ベートーヴェンをあまり弾かないのは嫌いだからじゃなく、その責任を負える立場じゃまだないから、だそう。

終了後、偉大なコブリン・ファンのかもたぬきさん(なんと静岡から車で12時間!!)と合流。

リストの質問をされた方でした。

お茶を飲みながらあれこれお話。

程よい時刻になって、晩御飯もご一緒させていただきました。

かもたぬきさんの宿泊するホテル(ちゃんとこう首尾よくなきゃね~)の紹介で、郷土料理の店にて。

お魚ばかり食べました。新潟はお魚が美味しい!

そうこうしてる内に時間は経ち、今日のところはひとまずお別れ。

ネットカフェで一人寂しく夜をふかし、明日への期待を大にして眠りにつきますZZZ

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ラ・フォル・ジュルネ、その2(2009.5.5. 東京国際フォーラム)

Bach is Back!
感想第2弾。

3公演聞くはずが、1公演目のヴァイオリン協奏曲は腹痛のため行けず…悔しい。
でもゆっくり休んで行ったおかげで後の2公演は楽しめました。


まず1公演目。
ヴィヴァルディ「四季」より、「春」
 Vn=ネマニャ・ラドゥロヴィチ
同じく、「4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 作品3-10」
バッハ「管弦楽組曲第3番BWV.1068」
同じく「4台のピアノのための協奏曲BWV.1065」

カントロフ/シンフォニア・ヴァルソヴィア


「春」は直前になって曲目追加されました。ネマニャがゴネタんでしょうか(勝手な推測、だってすごい目立ってたし)
なんか儲けもん。
これがまた良かったのですよ。
本当に小鳥がさえずっているようで。
オケのソロとのピロリロリ〜というやり取りが愛嬌あって。
あんまり好きな曲ではなかったけれど、改めて聞きたくなりました。

4つのヴァイオリンのための〜は4つもヴァイオリンソロが必要なのか疑問でした。
まあ作曲家にも色々事情があるのでしょう。
悪い曲ではないんですが。


管弦楽組曲3番は有名な「G線上のアリア」を含む曲です(正確にはG線上のアリアは編曲したもの)。
バッハの曲とカントロフの指揮と演奏に身を委ね、心地よいひととき。

4台のピアノのための〜は一転、視覚的にも楽しい曲です。
ホールAは音響最悪なのですが、その分大スクリーンで手元を映してくれるのが良いところ。
この曲も2台用と同じくチェンバロでしか聴いたことないんですが、ピアノになっても案外2台ほど重厚じゃない。
ソロ部分が多いからでしょうね。
なかなか楽しく聞けました(その分一人一人には目がいかなかったけど…)

2公演目、本命のBCJによるヨハネ。
「ヨハネ受難曲」
鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン

こちらは音響の良いCホール。
ヨハネだからか、いつもに増して小編成。メンバーもいつもと違っていたり。
ソリスト陣が心配だったのですが、全員文句ナシ。
エヴァンゲリストは安定しているし、イエスも落ち着いた感じ。
浦野さんのピラトははまり役!イエスやるよりいいと思う。

ソロ、カウンターテナーの青木洋也さんが良かった。
数年前にも聞いたけど、上手くなられて。
男がアルトを歌う不自然さが無く、かつカウンターテナーらしさもあり。
全盛期の米良美一まで追いつけそうです。
カウンターテナーと言えば、私の好きな上杉 清仁さんが合唱陣にも入ってなかったのが残念。青木さんとは違う色っぽさがある方です。
いつかまたソロの歌声を聴かせて欲しいものです。

合唱と器楽は、前回メンデルスゾーン版マタイだから濃いのかと思いましたが、そうではなさそう。
今回も結構濃かったです。
引っ張るところはねち〜っと引っ張っていました。
好みは分かれるところかな。
一昔前と違って、オリジナルオケとモダンオケのアプローチの差が縮んで来てますしね。
私はそれはそれでアリだと思います。
のでこれからも日本でトップのバッハ演奏を聴かせてくれるBCJを応援します!!

結果的に4公演しか聞けなかったけれど、まあそれでも大曲2曲も聞いて堪能した方ですね。
小馬鹿にしつつも見事に「お祭り」に乗っかったGWです。

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ラ・フォル・ジュルネ、その1(2009.5.4. 東京国際フォーラム)

Bach is Back!

今年のラ・フォル・ジュルネのテーマです。バッハ。
私は4日、5日と全4公演聞きました。
まずは初日の4日の感想から。


1公演目は
「ピアノ協奏曲BWV.1052,1056、2台のための協奏曲BWV.1060」
ボリス・ベレゾフスキー(p)、
ブリジット・エンゲラー(p)
カントロフ/シンフォニア・ヴァルソヴィア

カントロフはオーヴェルニュとの演奏で好きになった指揮者。
ベレゾフスキーも注目株。
さて、どんな1052を聞かせてくれるのか…と思ったら、おばさん登場。

え???
ボリスは中堅の男だよねえ?

ブリジットさんだと気づくのにしばらくかかりました。
だって私のイメージからしたら1052=ボリスなんですよ!!

エンゲラーの1052は悪くないんだけど、ちょっと厚化粧気味。
チェンバロに比べてピアノはそうなりやすいけど、もっと緊迫感の方に持って行って欲しかった。
ペダルを使い過ぎ。

ベレゾフスキーの1056は、逆に急楽章に物足りなさがあり。
緩序楽章はしっとりといい感じ。
意外でした。

1060。二人とも息が合ってました。
当たり前っちゃ当たり前だけど。
チェンバロのCDしかもっていなかったけれど、ピアノ2台になると分厚くなりますね。

2公演目、
「ミサ曲ロ短調」
コルボ/ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル

コルボの手兵を引き連れてのロ短調ミサです。
声楽陣はさすがの上手さ。
ローザンヌはモダン楽器での演奏。
モダン楽器でのバッハの宗教曲は時代遅れになってきているけれど、そんなのどうでもよい名演。
思わず涙を流したくなる曲もありました。
モダン楽器でのアプローチも残って欲しいです。
ロ短調ミサは受難曲ほど聞き込んでいないけれど、コルボのはいいと思う。

生で聞いたのは数年前のヘレヴェッへ以来。
あちらはオリジナル楽器派の「超今風」でした。
コルボのは、彼の「敬虔さ」が全面に出ている気がします。

どうでもよいことだけど、コルボがつれてくる人々はアンサンブルにしろソロにしろ、美人さんが多いような…
気のせいでしょうかね…
まあ目の保養になるしよいことです、ハイ。


そんな余韻に浸りながら帰り道。
冷静に考えたら最寄り駅までの終電が無い(21時開演でした)。
一駅前まではあったので、タクって帰りました。
一日中やってる音楽祭だから仕方ないんだけど、地方の人なんかは遅い公演だと泊まるしか無いってのは、不便ですね。

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