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疾風怒濤の3日間、第2日目(その3)

有楽町線祭り、さあ永田町から池袋の東京芸術劇場へ。
読響サマーフェスティバル 三大協奏曲 です。

サマーフェスティバルというだけあって、三大協奏曲というだけあって、聴き応えた〜っぷりであろう。もはやフラフラだった私は、300円くらいのチョコラBBと眠眠打破とレッドブルを注入していきました。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(小林美樹Vn)
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(ドミトリー・フェイギンVc)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(田村響p)
指揮:広上淳一/読売日本交響楽団

これは上手い選曲。ドヴォルザークは問題なかろう。だがヴァイオリン協奏曲だとチャイコフスキーも有名だけど、そうするとピアノ協奏曲に何を持ってくるかが問題になる。シューマン?グリーグ?似てるなあ。イマイチ盛り上がりがねえ。だからといって「皇帝」は別格過ぎる。メンデルスゾーンをVnに持ってくれば、Pはチャイコで問題なかろう。

さて。ソリストも指揮者も知らないw 偏見無しで聞きましょう。

メンコン。メンデルスゾーンは好きでないので(陰湿じゃないから・笑)、あまり詳しくは述べられません。

小林さんの音はどこか乾き気味?メンコンの出だしにしてはあんまり感傷的じゃないなあ…ちょっとオケもずれてる。と思っていたら、カデンツァ以降。正直、低音は深みが足りないし高音は乾いてる。中音域の美しさと言ったら!ノッてきたのかな?
そんな訳で、第2楽章は甘美でした。第3楽章はもっと軽やかでも良いかな。
(なんでこんなに簡単かって言うとうとうとしてたからです汗)

ドボコン。

フェイギン、実にスタイリッシュな演奏。サラッと弾く訳じゃないけど、素朴で牧歌的(フルニエとか)とも豪快で感情的(ロストロポーヴィチとか)とも全く違う、新しいドボコン。現代に通じる感じ。だからといってテクニック倒しにならない。
ただ第1楽章、「ここで音外すか?!」みたいなとこが。ドボコンはよく聞いているので耳に間違いは無いはずなのだが…。調弦狂ったのかと思いましたよ。

第2楽章は新鮮でした。深みより、軽やかさでかつ歌う。この曲の新しい魅力発見。協奏曲聴く時、実はバリバリテクニックを聴きたかったりするので、2楽章飛ばしちゃったりするのですが、ドボコン、凄いです。美しい歌。

第3楽章、やはり音のはずれがあり…。でもそんなことは差し引いて良いでしょう。無駄な強弱の揺らしが無い。ちゃんと、彼の演奏に必要なだけの揺らし方。中々期待のイケメン君です。

チャイコン。

これはいいですよ!非の打ち所無し!ロマンチック・チャイコフスキー!ロマンチック・ロシア!!
田村さん、初めて聴いたけど感動しました。疲れもぶっ飛びますよ。
オケも良かった。田村さんのピアノにピッタリ。息があっていた。お互いが潰すこと無く、迫力がある。広上淳一指揮/読響/田村響ピアノで「皇帝」やったら凄いだろうなあ。「皇帝」はそんじょそこらのピアニストじゃ私は認めませんよ。

なんとなく。
読響って、チェロのピチカートがやたら上手い気がするのですが、気のせい?

おまけ。私的名盤。
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64/プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第二番 [xrcd] ヤッシャ・ハイフェッツ
 スタイリッシュかつxrcdの高音質。

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 [Limited Edition, SACD] ムスティスラフ・ロストロポービチ 
超こってり脂ギッシュ。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 [XRCD] ルービンシュタイン
王道、そしてやはりxrcd高音質。

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