じいばあの愛情
三月ほど前、福島の母方の祖母が脳出血で倒れました。
幸い命には至らず、手足の麻痺もなく、平衡感覚が鈍る程度ですみました。
福島県はご存じの通り、放射能の影響で病院不足です。
なので、危機を脱出した頃には遠くの病院にすぐ転院。
最近やっとリハビリを始めたそうです。
そんな祖母のために、毎日欠かさず祖父が病院に通って様子を見ています。
それだけでマメだなあと思うのですが、祖父の生活が一変したのです。
これまで祖母まかせだった洗濯、炊事、家庭菜園などをバリバリやるようになったのです。
奥さんが倒れると夫は何も出来なくて大変、などと世間では言いますが、全然そんなことはなく。
いやあ、いい旦那様です。
そこで面白い話を二つ。
一つ目。
ある日病院から帰った祖父が畑を見たら、ミニトマトが二つ赤くなっていたのです。
それを食べさせたいからと、その日にまた行ったそう。
次の日でもよかろうに、一日に二度も遠い病院に…。
なんてマメなんでしょう。
二つ目。
祖母は便秘気味なんです。
そのために、祖父が毎日さつま芋の小さいのを煮て持っていってるのです。
便秘薬より何より、さつま芋が効くんだとか。
料理なんててんでしなかった祖父が、毎日毎日芋を煮て持っていってる…。
なんてマメなんでしょう。
前々から天然ボケの祖母とそれを温かく見守る祖父、理想の夫婦だなあと思っていました。
でもここまでマメマメしい愛情あふれる祖父だとは…。
なんとも理想的な旦那様です。
ついでにもう一つ小話を。
二人の馴れ初め話です。
お見合い結婚が普通だった当時。
左官工だった祖父が、工事中の家の隣家のお嬢さんだった祖母を見染めました。
そして自分で仲人を立てて結婚を申し込みに行ったそうです。
なんという行動力、なんというカッコよさ。
だから子ども(母と弟二人)には、「結婚相手は自分で探せ」と常々言い聞かせていたとか。
今回祖母が倒れたことで、一層愛が深まったんじゃないかと思います。
じいばあの愛情、憧れです。
いつも二人、こたつでお茶とお菓子を食べてしゃべっている、のんびりしたじいばあです。
こんなじいばあになりたいなあ。
早くまた二人でのんびりお茶を飲む生活になりますように。
じいちゃんのためにも、早く元気になれ、ばあちゃん!!
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コメント
いいお話ですね(*´∀`*)
きっと日頃から仲の良いご夫婦だったのでしょうね
一日も早い回復を願ってます
暑いですからおじいちゃまも看病疲れなどにお気を付けて・・・
投稿: プチトマ | 2011年7月10日 (日) 11時11分
プチトマさん~
本当に、凄く仲のいい夫婦なんですよ。
いつもニコニコ。
金婚式も過ぎたのに、一度もケンカしたことないそう
娘の我が母はそれを全然受け継がず、毎日怒鳴っています(笑)
投稿: かわやなぎ | 2011年7月10日 (日) 11時54分
かわやなぎさん こんにちは。
ほんと~、仲睦まじい素敵なご夫婦ですね^^
心がまったりとして温かくなりました。
じい様、かっこいいなぁ。
これからますます暑さが厳しくなります。
じい様、熱中症にはお気をつけくださいね。
ばあ様の一日も早い回復を祈ってます。
どうか、お大事に!
投稿: チーちゃん | 2011年7月11日 (月) 15時34分
チーちゃんさん~
ご心配、ありがとうございます。
暑い中ですが、ほっこりする話ですよね。
母も笑いながら話していました。
こんな旦那様持ちたい!
東北も梅雨明けしましたね。
暑さには無理しないようよく言っておきます。
チーちゃんさんもくれぐれもお気を付け下さいね。
投稿: かわやなぎ | 2011年7月11日 (月) 17時03分