平成二十三年三月歌舞伎公演(国立劇場 H.23.3.9)
国立劇場の3月公演に行って来ました。
本当はにざサマファンの母と観る予定だったのですが、腰の調子が悪く長く座ってられないので父が代わりに。母が来れなかったのは残念ですが、この歳で父娘で仲良く観劇もなんかいいですね
演目は「通し狂言 絵本合法辻(えほんがっぽうがつじ、ツジの字はパソコンに無いので多分同義のこれで)。
内容は簡単に言っちゃえば御家乗っ取り騒動にまつわるいざこざです。
難しく言うとややこしすぎるので略(←オイ)
何が見所かと言ったら、もう仁左衛門の悪役二役。
悪玉お偉いさん役もその手下の小悪党も、もうバッタバッタと人殺しを重ねます。
仁左衛門はどちらの悪役も深みがあって似合います。
悪玉大学之助の迫力、手下太平次の所帯染みた感じ。
いいですねえ〜
何かと世間話に上った愛之助も、つい目移りしちゃうくらい素敵。はんなりした、でも仇を討つという本望を遂げる覚悟をした役を演じきっています。
で、なんとも良かったのは時蔵の「うんざりお松」。その名の通りうんざりするほど太平次に寄り付く、老け女形(悪婆と言えるのかな?)の色っぽさ。
父は「あれで25歳は無理があるだろ〜」と言ってましたが
いいんです、そういう世界なのです。
またこれを見たのが1階花道裏の2等席だったんですよ。
丁度役者の背中を見ることになるので安いんですが、役者に触れそうなほど近くて
お得な席です。
父も歌舞伎はすぐ寝ちゃったりするのですが、一睡もしていませんでした。
それくらい楽しいお芝居。
ぜひ余裕がありましたらご観劇ください。
昨日は平日なのに(おそらくにざサマファンのおばさまで)いっぱいでしたが…
不運な話が一つ。
お芝居中のトイレが心配で、以前尿失禁で泌尿器科から出された点鼻薬(尿を出にくくする)をシュッシュッとして行ったんです。
お芝居中は水を控えていたこともあり、平気でした。
家に着いてから、がぶ飲みしてしまったんです。
そうしたら、猛烈な吐き気と発熱、下腹部の重さが…。
胃液すらちょっと溜まると吐いてしまうほどの酷さでした。
なのにトイレには全然行きたくならない。
今朝になっても治まらないので近所の病院に行ったら、水中毒の危険性ありで、すぐ血液検査の結果が出る大病院へ。
水中毒は水分をとりすぎて体内の電解質が低下することで起こります。
酷いと死に至ることも。
私の場合、点鼻薬の用量を多くしてしまったことが原因なので、薬が切れるのを待つばかり。
長い待ち時間の間に幸いトイレにはちょくちょく行くようになり、ポカリも舐めるようにちびちび飲み、回復に向かってるから入院はしないで様子見ましょう、となりました。
とにかく水中毒は危険で苦しいです!
今は微熱くらいで、経口保水液も飲めるようになりましたが、さすがに懲りました。
医薬品はきちんと用量・用法を守らなくてはなりませんね。
お芝居が楽しめたのが何よりの救いです。
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コメント
かわやなぎさん おはよ^^
水中毒・・・初めて聞きます。
水は体に無害、ってイメージだったので正直驚きです@@
お薬と併用は気をつけないといけませんね。
歌舞伎は産まれてからまだ一度も観た事がないです。
仙台公演の時、実母と義母にプレゼントしました。
確か、勧進帳だったと・・・
私も、眠っちゃいそうです
にざサマファン?
投稿: チーちゃん | 2011年3月11日 (金) 09時51分
チーちゃんさん〜
大分遅れての返信、お許し下さい。
ご無事を知り、とても安心致しました。
別の意味で、水の恐ろしさを思い知りました。
ぜひ、落ち着いたら歌舞伎を観に行ってみて下さいね。
にざサマは素敵です
一日も早く、そんな余裕がある生活になりますように…
投稿: かわやなぎ | 2011年3月21日 (月) 11時08分