新春浅草歌舞伎(2011.1.8、浅草公会堂)
2週間も経ってしまいましたが、今更の適当な観劇記録です。
亀治郎、七之助、亀鶴、愛之助がメインの公演。
お目当ては愛之助さんです
第一部、
「三人吉三。」
七之助のお嬢、亀治郎のお坊、愛之助さんの和尚吉三。
黙阿弥作品は錦絵のような見栄え、七五調の台詞がよくて大好きです。
これはなんと言ってもお嬢の美しさが際立っています。
ホント美しい。ファンじゃないけど魅了されてしまいます。
ただ…美しすぎるんですよね。
お嬢が男とバレた後の演技と、バレる前の女の演技の差があまりない。
バレてからも女から抜け出きれない。
そこがちょっと演技として惜しいところです。
でも美しい!!
愛之助さんの和尚も熱演でした。
ただ坊主頭なんですよねえ…
亀治郎と逆だったらなあとか思っちゃいます。
そう、そしてその時遅くも気づいたのです。
第1部は和尚吉三、第2部は座頭沢市。
……。
……。
どっちもハゲじゃん!!しかも第2部ほとんど目つぶってるし!!
白塗りに髷に着流しの姿が観たかった…。
まあそれはさておき。
「独楽」。
う〜ん、踊りの善し悪しは分かりませんが、これはイマイチだった気が。もうちょっと修行が必要かと。
第二部、
「壺阪霊験記」。
これも七之助さんの尽くしっぷりが胸に響きます。
愛之助さん、目を閉じていても坊主姿でも素敵です。
このコンビは相性もいいし、この先色んな演目で観たいですね。
ただ義太夫が下品でうるさい。
せっかく泣ける場なのに邪魔をしていました。
「黒手組曲輪達引」。
これ、序幕と二幕、大詰だけあって、一幕がないんですよ。
そのせいで序幕と二幕以降が全然話が繋がらない。
プログラムで予習しながらそう思って観てみると…
わかりました、序幕を敢えて入れたのが。
亀治郎ノリノリで飛ばしてます
龍馬伝のネタまで引っ張って来て(龍馬を暗殺した役が亀治郎でした)、福山の歌まで大音量で流したり。
亀治郎は立女形よりこういう爆笑系をやらせた方が上手い
これのために序幕を入れたのか、序幕のために後を入れたのかわかりません
2幕以降はそんなに面白くはないなあ…
黙阿弥らしさも薄いし。
助六あんまり好きじゃないから、パロディにされてもなんだかなあ。
せめて1幕入れてくれたら芝居として見応えあったかも、と思います。
今回の観劇で収穫が一つ。
今までノーマークだった亀鶴、中々男前じゃありませんか。
良い役者になってほしいです。
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