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シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」、鈴本演芸場・七月中席(夜の部)

両親と、東劇でシネマ歌舞伎を観てきました。
演目は「怪談 牡丹燈籠」。

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シネマ歌舞伎を観るのは初めてです。
ソニーのCMで大分派手に取り上げているので、どんなものかと期待していました。

で、どんなだったか感想をいいますと、
「普通のテレビ中継と同じじゃん」。
もっと映画として編集して特徴あるのかと思っていたのに残念。
でもまあ、記録映画として観るなら、見逃した演目を大画面・映画料金で見れるのは良いですね。


内容について。

前半、愛之助の萩原新三郎と七之助のお露の美しいことと言ったら!
孝玉コンビに負けません。
元々愛之助さんのファンではありますが、お露が焦がれ死にするのも道理。
お露は幽霊になっても美しい。
とり殺されても本望かも…

伴蔵とお峰は仁左衛門と玉三郎。
孝玉コンビではありますが、この役は美しさじゃなく、軽妙で畳み掛けるようなやりとりが売り。
これはこれで面白い。
ずる賢く小憎らしいお峰とそれに対しつつも言い負かされる伴蔵。
上手く演じています。

合間合間に三遊亭園朝役として三津五郎が高座で喋る、という演出があります。
手っ取り早く噺を進めるには便利。
でも正直芝居でやって欲しいかな…

怪談と言っても怖くはありません。
むしろ可笑しみの方がメイン。
機会があったら是非どうぞ。
上映館の情報などはこちら。
http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/

その後は上野へ行き、鈴本の夜席。
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祝日だからか、9割ほどの大入り。

う〜ん、いま一つ。
差し替えも多く、紙切りが見れなかったのも残念。
あまり面白くないので仲入りでビールを。
飲めない人間なので途中眠くなってしまいました…
大トリは若圓歌。
悪くないんだけれど、途中余計な話を挟みすぎ。

全体的につまらないというのが正直な感想なのですが、場内は大爆笑していたので、やはり私の感性の方に問題ありなのかも。
でも他のお客さんが良過ぎる気もしました。


鈴本はイマイチでしたが、シネマ歌舞伎は面白いのでおススメです。

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コメント

牡丹灯篭はもともと三遊亭圓朝が創作した落語ですよね。
だからあまり怖くないんですね~。
毛も抜けないし顔がボロボロにもならない、どちらかというと艶っぽい話しだと思うの。

幽霊が金で共犯者を誘い込んだり、その共犯者が幽霊にタカるという落語っぽい筋立てが、他の怪談とは違うところかも~。

投稿: ば~ば | 2009年7月21日 (火) 10時59分

歌舞伎は詳しくないけれど
この写真見ても、う、美しいっと惹き込まれます

鈴本、って上野広小路あたりで
太鼓をたたいて知らせてる、あそこですね〜いつも、中ではどんな演目なんだろう〜、と思いながら
自転車で通りすがりに太鼓をきいてました。
そういうところなんですね、なるほど〜
紙切り、は一度、見てみたいです

投稿: ras4love | 2009年7月21日 (火) 13時24分

ば〜ばさん〜

圓朝の噺は長々としていて、どんどんストーリーがずれていきますね
そのせいで怪談から夫婦のやりとりに移って…となります。

怖くはありませんが、骸骨の面は使われてました。
やはりどんなに美しくても幽霊になったら…。
自分はどんな恐ろしい顔になっちゃうんでしょう(笑)

投稿: かわやなぎ | 2009年7月21日 (火) 19時07分

ras4loveさん〜

パンフの写真は正に歌舞伎の様式美ですね。
今回玉三郎は美しい姫様役ではありませんでしたが、気の強くまくしたてる女房を好演してました。

寄席は、落語だけじゃなく、奇術、漫才、三味線など盛りだくさんです。
機会があったら鈴本にも一度行ってみて下さいね。

投稿: かわやなぎ | 2009年7月21日 (火) 19時16分

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