松竹大歌舞伎巡業東コース(2009.7.2 練馬文化センター)
また歌舞伎を観てきました。
片岡仁左衛門一座による松竹大歌舞伎巡業東コース、練馬文化センター夜の部です。
演目は6月歌舞伎座でも観た『正札附根元草摺』(踊り)と、『義経千本桜〜下市村茶店の場、釣瓶鮓屋の場』(仁左衛門丈はこれから登場)です。
待ちに待った仁左衛門の「いがみの権太」(この場での主役です)登場シーン、ドキドキしすぎて…生まれて初めて、思わず「まつしまやっ」と大向こうを掛けてしまいました
今まで、緊張するしタイミング外したら恥ずかしいし迷惑なのでしたことなかったんです。
でもその後もここぞのシーンで連発(ちょっと音痴なのはご愛嬌で
)
つい先日まで『女殺油地獄』の与兵衛でいらしたのに、もうすっかり権太で…
愛嬌と言い小ワルっぷりと言い真実を打ち明ける必死さといい、完全に変身してらっしゃいました。
まさに仁左衛門ワールド!!
まだ興奮覚めやりません。
仁左衛門丈以外ですと、孝太郎さんのお里がとても良かったと思います。おきゃんな(これは江戸っ子に使うべきかしら?)娘がぴったり
孝太郎さんは今まであまり好きではなかったのですが、今回魅せられました。
愛之助さんも私のファン贔屓もあれど、良い役者になってきていますね。
秀太郎さんの維盛はちょっと役より「秀太郎」が全面に出てしまっていたかな…
会場は歌舞伎座のような賑わい・盛り上がり方とは違って、和やかな感じでこれもまたよかったです。
十分堪能したものの、実は10分遅刻・メガネ忘れ(普段は使用してない)・オペラグラス忘れと言う大失態を犯してしまいました。
その分台詞まわしに集中できたからそれはそれで良いとするか…。
その失態を取り返すべく、30日の土浦公演に行くことを決意しました
今度は表情までじっくり見ようと思います
歌舞伎初めてでも充分楽しめる演目なので、もしちょっとでも感心がある方は最寄りの会場で是非!
| 固定リンク
「観劇記録」カテゴリの記事
- 六月大歌舞伎(新橋演舞場、2011.6.2、昼の部)(2011.06.03)
- 平成二十三年三月歌舞伎公演(国立劇場 H.23.3.9)(2011.03.10)
- 新春浅草歌舞伎(2011.1.8、浅草公会堂)(2011.01.21)
- 寿新春初春大歌舞伎 夜の部(2010.1.20 歌舞伎座)(2010.01.27)
- シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」、鈴本演芸場・七月中席(夜の部)(2009.07.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こういう、ある種巡業公演って馴染みやすくて、初めての人でも入り込みやすいでしょ。
でも、かわやなぎさんのように通人には・・・なんて思うのは野暮。
だって『にざ様』が、歌舞伎座より身近に感じられなかったかしら。
思わず大向こう一声・・・分かるなぁ。
土浦まで追っかけ・・・本物ですね~。
投稿: ば~ば | 2009年7月 3日 (金) 11時02分
ば〜ばさん〜
通なんてとんでもない、まだまだミーハーなファンです。
でも大向こうを掛けて通への一歩を踏み出してしまったかも?
巡業は見所いっぱいの演目を定評ある配役でやってくれるので、通も初めての方も楽しめますね。
会場の雰囲気も素直に楽しんでる感じでよかったです。
土浦は地元なので、帰省休みがてら母を誘いました。
終演直後興奮して「絶対行くべし!べし!」と電話してました(^_^;)
投稿: かわやなぎ | 2009年7月 3日 (金) 18時55分